2026.05.27

外壁塗装の自社施工と下請けの違い|名古屋の職人が中間マージンの真実を本音で解説【2026年版】

「外壁塗装をハウスメーカーに頼んだら200万円、地元の塗装店に頼んだら150万円。同じ工事なのに、なぜこんなに違うの?」

このような疑問をお持ちのお客様、本当に多いです。同じ住宅で同じ塗料を使うのに、業者によって50万円以上の差が出るのは、確かに不思議ですよね。

正直に言いますと、この差の正体は 「中間マージン」 です。ハウスメーカーやリフォーム会社は、実際の工事を下請けの塗装業者に依頼しているので、間に入る会社の利益が 20〜30% ほど価格に上乗せされています。

一方、自社で職人を抱えて直接施工している塗装専門店なら、この中間マージンが発生しないので、同じ品質の工事を適正価格で提供できる、という仕組みなんですね。

今回は名古屋の現役塗装店の目線で、自社施工と下請けの違い を本音で解説します。費用の仕組み、品質への影響、見分け方まで、業界の内側の話をお伝えします。

この記事で分かる事:

  • 自社施工と下請けの違い(構造図)
  • 中間マージンが発生する仕組み
  • 30坪の工事で何万円の差になるか
  • 品質・対応にも違いが出る理由
  • 自社施工の塗装店を見分ける方法
  • ハウスメーカー・リフォーム会社の構造

それでは見ていきましょう。


目次

結論|自社施工と下請けで「20〜30%」の価格差が生まれる

最初に結論からお伝えします。

外壁塗装の業者は、大きく分けて以下の2タイプがあります。

タイプ 受注〜施工の流れ 中間マージン 価格傾向
自社施工型 受注 → 自社職人が施工 なし 適正価格
下請け型 受注 → 下請け業者に発注 → 施工 あり(20〜30%) 割高

30坪の住宅で適正価格が 120万円 の工事なら、

  • 自社施工型: 約120万円
  • 下請け型: 約150〜160万円

という、30〜40万円の差 が生まれます。これが「同じ工事なのに、業者によって費用が違う」最大の理由です。


そもそも「自社施工」「下請け」って何が違う?

自社施工型の構造

お客様 → 塗装専門店(受注+施工)
         ↑
         自社で職人を雇用、責任を持って施工

特徴:
– 受注・営業・施工がすべて自社内で完結
– 職人は会社の社員(または専属契約)
– 工事中の責任の所在が明確
– お客様と職人の距離が近い

下請け型の構造

お客様 → 営業会社(受注) → 下請け業者(施工)
         ↑                  ↑
         営業のみ            実際の工事

特徴:
– 営業会社は「受注」と「現場管理」を担当
– 実際の塗装工事は別の業者(下請け)が担当
– 営業会社の利益が中間マージンとして上乗せ
– お客様と職人の距離が遠い

さらに複雑な「孫請け」もある

業界によっては、下請けがさらに別の業者(孫請け)に発注するケースもあります。

お客様 → 営業会社 → 下請け会社 → 孫請け会社
         ↑          ↑            ↑
         利益確保    利益確保      実際の工事

この場合、中間マージンが二重に発生し、価格はさらに割高になります。


中間マージンの仕組み|なぜ30%も上乗せされるのか?

「中間マージン20〜30%」と言われても、ピンと来ない方も多いと思います。具体的な仕組みを見ていきましょう。

営業会社のコスト構造

営業会社が下請け施工で受注する場合、以下のコストがかかります。

コスト項目 内訳 価格への影響
営業マンの人件費 月給+歩合給 +10〜15%
広告費 ネット広告、チラシ、TV広告等 +5〜10%
事務所維持費 家賃、光熱費 +3〜5%
経営者の利益 役員報酬、株主配当 +5〜10%
合計 +20〜30%

これだけのコストを下請けに支払う工事費に上乗せしないと、営業会社は経営が成り立ちません。

自社施工型のコスト構造

自社施工型の塗装店は、

コスト項目 内訳 価格への影響
職人の人件費 直接施工する職人の給与 直接費用
事務所維持費 家賃、光熱費 +3〜5%
営業・広告費 必要最小限 +3〜8%
合計上乗せ +6〜13%

このように、上乗せされるコストが下請け型の半分以下で済むんですね。

30坪の工事での実額シミュレーション

実際の30坪の外壁塗装工事で、自社施工と下請けでいくらの差が出るか試算します。

項目 自社施工 下請け型
職人の工事費(原価) 90万円 90万円
諸経費 10万円 10万円
中間マージン 25万円
合計 100万円 125万円

→ 同じ品質の工事で、25万円の差 が出る計算です。実際には30坪以上の住宅や、塗料グレードによって差はもっと大きくなります。


価格だけじゃない|品質・対応への影響

自社施工と下請けの違いは、価格だけではなく品質や対応にも影響 します。

品質への影響

自社施工の品質メリット:

  1. 職人のモチベーションが高い
  2. 自社の評判が直結するので、手を抜けない
  3. 何かあった時に直接責任を負う立場
  4. お客様との信頼関係を大切にする

  5. 品質管理が一貫している

  6. 会社の品質基準で施工
  7. 経営者・現場監督が直接チェック
  8. 不具合があれば即座に対応

  9. 技術が蓄積される

  10. 経験が会社内に積み上がる
  11. 過去の現場のノウハウを活かせる
  12. 新人教育もきちんと行われる

下請け施工の品質リスク:

  1. 職人のモチベーションが低くなりがち
  2. 中間マージンが乗るため、職人への支払いが少ない
  3. 「次の現場に早く移らないと割に合わない」というプレッシャー
  4. 営業会社の評判は職人に直接影響しない

  5. 品質管理が間接的

  6. 現場監督が常駐していない事もある
  7. 営業会社と下請け業者の責任分担が曖昧
  8. 不具合の連絡が遅れる

  9. 職人の入れ替わりが激しい

  10. 案件ごとに違う下請けが入る事も
  11. 技術の蓄積がしにくい

対応への影響

自社施工の対応メリット:

  • 工事中の質問にその場で答えてくれる
  • 工事後のアフターフォローも自社で完結
  • 何かあった時の連絡先が一本化されている

下請け施工の対応リスク:

  • 工事中の質問は「営業会社に聞いてください」となる
  • アフター対応で「どこに連絡すれば?」と迷う
  • 営業会社が倒産すると、保証も実質的に無効になる

このあたりは、別記事の外壁塗装で失敗しない業者選びの10のチェックリストでも解説しています。


ハウスメーカー・リフォーム会社・訪問販売|それぞれの構造

「下請け型」と言っても、業者の種類によって構造が違います。代表的な3パターンを解説します。

パターン1: ハウスメーカー

構造:

お客様 → ハウスメーカー → 提携リフォーム会社 → 下請けの塗装業者

特徴:
– 信頼性は高い(大手企業のブランド)
– 価格は最も高い(中間マージン30〜50%)
– 提案力は高いが、塗装の専門性は薄い場合も
– 担当者が転勤で変わる

こんな方におすすめ:
– ブランドの安心感を最優先したい
– 価格より信頼性重視
– 他のリフォームも同時に依頼したい

パターン2: リフォーム会社

構造:

お客様 → リフォーム会社 → 下請けの塗装業者

特徴:
– 営業力・提案力は高い
– 価格は割高(中間マージン20〜30%)
– 内装・水回りなど他工事も対応可能
– 塗装の専門性は塗装専門店に劣る

こんな方におすすめ:
– 複数のリフォームを一括で依頼したい
– 提案力を重視
– 価格は二の次

パターン3: 訪問販売の塗装業者

構造:

お客様 → 営業会社(訪問販売) → 下請けの塗装業者

特徴:
– 営業力に特化、施工は丸投げ
– 価格は中〜高(中間マージン20〜30%)
– 品質に大きなバラつき
– アフターが極めて不安

こんな方におすすめ:
おすすめできません

訪問販売は前述の通り、悪徳業者のリスクが高い手法です。詳しくは外壁塗装の悪徳業者を見抜く7つのサインでも解説しています。

パターン4: 地域密着の塗装専門店(おすすめ)

構造:

お客様 → 塗装専門店(自社施工)

特徴:
– 受注・施工・アフターすべて自社内
– 価格は適正(中間マージンなし)
– 塗装の専門性は最も高い
– 地域に根ざした営業で長期的な信頼

こんな方におすすめ:
– コスパ重視
– 塗装の品質を重視
– 長期のお付き合いを大切にしたい


自社施工の塗装店を見分ける7つの方法

「自社施工と謳う業者は多いけど、本当に自社施工?」と疑問に思う方もいると思います。確実に見分けるための7つの方法をご紹介します。

方法1: ホームページに職人の顔・名前があるか

自社施工の塗装店は、職人を会社の財産と考えているので、ホームページの「スタッフ紹介」ページで顔と名前を公開している事が多いです。

チェックポイント:
– 顔写真が掲載されているか
– 名前・経歴・資格が明記されているか
– 複数の職人が紹介されているか

方法2: 「自社施工」「直接施工」の明記があるか

ホームページに「自社施工」「直接施工」「自社職人による施工」と明記されているか確認しましょう。

ただし、これだけでは判断が難しいので、他の項目と組み合わせてチェックします。

方法3: 施工事例の写真に職人が写っているか

施工事例ページに、実際に作業中の職人の写真が掲載されているか確認します。

  • 同じ職人が複数の現場で写っている
  • 作業姿の写真がリアル
  • 完成写真だけでなく、施工中の写真もある

これらは自社施工の証拠です。

方法4: 会社の設立年と職人の在籍年数

自社で職人を抱えている塗装店は、

  • 会社設立から10年以上
  • 同じ職人が長年在籍している

というケースが多いです。「設立3年なのに自社施工で50人体制」のような業者は要警戒。

方法5: 見積もり時に直接質問する

最も確実な方法が、見積もり時に直接質問する事です。

質問例:
– 「御社の職人が施工されますか?」
– 「下請けに出される事はありますか?」
– 「現場の職人さんを教えてもらえますか?」

自社施工なら、明確に答えてくれます。曖昧な答えや「外注する場合もある」と濁す場合は、下請け型の可能性が高いです。

方法6: 工事中の現場を見学できるか

工事中に「現場を見学させてもらえますか?」と聞いてみるのも一つの方法。

自社施工なら、

  • 「もちろん、いつでもどうぞ」
  • 「職人にも声をかけてくださいね」

と前向きな対応をしてくれます。逆に「特殊な現場なので…」と渋る業者は、自社施工ではない可能性があります。

方法7: 建設業許可と社員数

会社のホームページや会社案内に、

  • 建設業許可の種類(塗装工事業)
  • 社員数(職人を含めた数)
  • 一級塗装技能士の在籍人数

が記載されていれば、自社施工の信頼度は高いです。


名古屋エリアでの自社施工塗装店の選び方

名古屋エリアでは、地域密着の塗装専門店が複数あります。その中で良い塗装店を選ぶコツをまとめます。

1. 名古屋市内・近隣に拠点があるか

事務所・店舗が名古屋市内または近隣の市町村にある塗装店を選びましょう。住所がレンタルオフィスや他県の業者は、緊急時に対応できない可能性があります。

2. 名古屋エリアでの施工実績

「名古屋市内で○○棟以上」「愛知県内で○○棟以上」のように、具体的な数字を公開している塗装店が信頼できます。

3. 自社の職人が紹介されているか

ホームページの「スタッフ紹介」ページで、職人の顔と名前、資格が確認できる塗装店を優先しましょう。

4. 地元の業界団体への加盟

愛知県塗装業組合、名古屋市塗装業協同組合などへの加盟は、業界内での信頼性の指標になります。

5. 口コミの内容

Googleマップや塗装店のホームページで、名古屋市内のお客様の具体的な口コミが多く掲載されているか確認しましょう。


よくある「自社施工」の誤解と注意点

ここで、自社施工に関するよくある誤解を整理しておきます。

誤解1: 「自社施工=必ず安い」ではない

自社施工の塗装店でも、

  • 良質な塗料を使う
  • 丁寧な下地補修を行う
  • 高い技術を持った職人を抱える

塗装店なら、それなりの価格になります。「自社施工なのに激安!」と謳う業者は、別の所(塗料の品質、施工回数など)で手を抜いている可能性があります。

誤解2: 「下請け=必ず悪い」ではない

下請けで施工する塗装業者の中にも、技術力の高い職人はたくさんいます。問題は「中間マージンが乗って割高になる」「責任の所在が曖昧になる」という構造的な問題です。

誤解3: 「自社施工」と「自社受注」は違う

「自社受注、自社施工」と明記してあれば真の自社施工型。

一方、「自社受注、下請け施工」だと、受注は自社でしているものの、実際の工事は下請けに出している状態です。前述の通り、ハウスメーカーやリフォーム会社の多くがこのパターン。

誤解4: 完全に外注ゼロの塗装店はほぼない

実は、純粋な100%自社施工の塗装店は少数派です。

理由は、

  • 繁忙期に職人が足りない時は応援を呼ぶ
  • 専門工事(足場組立、防水工事など)は専門業者に依頼
  • 規模の大きい現場では複数業者で対応

など、現実的な事情があります。

ただし、外壁塗装の主要工程(下塗り・中塗り・上塗り)を自社職人が行う 塗装店なら「実質的な自社施工」と言えます。完璧を求めすぎず、「主要工程を自社職人が行うか」を基準にしましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. ハウスメーカーは絶対に避けるべき?

A. 一概に避けるべきとは言いません。ブランドの安心感や、複数リフォームの一括依頼などのメリットもあります。ただし価格は20〜50%割高になる事は理解しておきましょう。コスパ重視なら自社施工の塗装専門店、安心感重視ならハウスメーカー、という選び方になります。

Q2. 自社施工の塗装店なら、必ず安い?

A. 必ずしも安いとは限りません。良質な塗料を使ったり、丁寧な施工を行ったりする塗装店は、それなりの価格になります。ただし「同じ品質・同じ塗料」で比較すれば、自社施工の方が割安です。

Q3. 「うちは中間マージンゼロ」と謳う業者は信頼できる?

A. 「中間マージンゼロ」という表現は、自社施工の塗装店ならどこも使えるので、それ自体は判断基準になりません。むしろ、それ以外の項目(施工事例、職人紹介、資格など)で総合判断しましょう。

Q4. 大手企業の傘下の塗装業者はどう?

A. 大手企業の傘下でも、実際の施工が下請けなら中間マージンは発生します。「○○グループ」と謳っていても、構造は変わりません。

Q5. 名古屋市内で自社施工の塗装店はどれくらいある?

A. 詳細な統計はありませんが、名古屋市内には数百社の塗装業者があり、そのうち本当の意味で自社施工を行っているのは数十社程度と推定されます。地域密着で長く営業している塗装店を中心に探すのがおすすめです。


まとめ|自社施工の塗装店を選ぶのが、コスパと品質の最適解

外壁塗装の自社施工と下請けの違いをまとめると:

項目 自社施工 下請け
価格 適正(中間マージンなし) 20〜30%割高
品質 一貫した管理、職人のモチベーション高 管理が間接的、職人のモチベーションは低くなりがち
対応 連絡先が一本化、責任明確 営業会社と職人の連携に依存
アフター 自社で完結、長期的な信頼関係 営業会社次第、不安定

30坪の住宅で 25〜40万円もの価格差 が出るのが、自社施工と下請けの最大の違いです。さらに品質・対応の面でも、自社施工の方が一般的に優れています。

ハウスメーカーやリフォーム会社にもメリットはありますが、外壁塗装単体で考えれば 地域密着の自社施工塗装店 が、コスパと品質のバランスが最も良い選択肢です。

名古屋エリアで業者を探す時は、

  • ホームページで職人の顔・名前が見える
  • 設立10年以上で施工実績豊富
  • 自社施工と明記されている
  • 直接質問しても明確に答えてくれる

このような塗装店を選ぶと、納得のいく外壁塗装ができるはずです。


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外壁塗装の業者選びについて、こちらのコラムも合わせてご覧下さい。

名古屋エリアで自社施工の塗装店をお探しの方は、小林塗装の公式サイトもぜひご検討下さい。代表自らが現場に立ち、自社職人で1,900棟以上の施工実績を持つ、名古屋エリアの地域密着塗装専門店です。お見積もり・ご相談は無料、訪問販売は一切しておりません。

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