「外壁塗装の見積もりを取ったら、シリコンとフッ素の2パターン提案された。値段は20万円くらい違うけど、どっちを選ぶのが正解なの?」
これは、名古屋の外壁塗装の現場で本当によく聞かれる質問です。
結論からお伝えすると、「あと何年その家に住むか」によって正解が変わります。30年住み続けるなら、ほとんどのケースでフッ素の方がお得。逆に15年以内に建て替えや売却を考えているなら、シリコンの方が無駄がありません。
ただ、これだけ聞いても「で、結局いくら差が出るの?」というのが気になる所ですよね。
今回は名古屋の現役塗装店の目線で、シリコンとフッ素を 30年間のトータルコストで実額試算 してみました。さらに、ご自宅の状況に合わせた「どちらを選ぶべきか」の判断フローチャートも用意しています。
この記事で分かる事:
- シリコン塗料・フッ素塗料それぞれの特徴と費用相場
- 10年後・20年後・30年後のトータルコスト試算(実額)
- 名古屋の気候を考慮した塗料選び
- あなたの家にどちらが合うかが分かる判断フローチャート
- 賢い塗料選びの3つのコツ
それでは見ていきましょう。
目次
- まず結論|長く住むならフッ素、短中期ならシリコン
- シリコン塗料とは?名古屋で最も選ばれている主流塗料
- シリコン塗料の特徴
- シリコン塗料の代表的な商品
- こんな方にシリコン塗料がおすすめ
- フッ素塗料とは?「次の塗り替えはまだ先でいい」を実現する高耐久塗料
- フッ素塗料の特徴
- フッ素塗料の代表的な商品
- こんな方にフッ素塗料がおすすめ
- 【本題】30年間のトータルコストを実額試算
- 試算の前提条件
- シリコン塗料を選んだ場合の30年シミュレーション
- フッ素塗料を選んだ場合の30年シミュレーション
- 30年間のトータルコスト比較
- なぜフッ素の方がトータルで安くなるのか?
- ただし「住む期間」によって正解は変わる
- ケース別の損益分岐点
- 名古屋エリアでよくあるパターン別の推奨
- 名古屋の気候を考慮した塗料選びのポイント
- 名古屋の気候が塗料に与える影響
- 名古屋でおすすめなのは「ラジカル制御シリコン」と「フッ素」
- 判断フローチャート|あなたの家にはどちらが合う?
- 簡易診断: 3つの質問でチェック
- 賢い塗料選びの3つのコツ
- コツ1: 「メーカー名+商品名」で見積もりを取る
- コツ2: 塗料メーカーの「保証期間」を確認
- コツ3: 「両方の見積もりを取って比較」する
- よくある質問(FAQ)
- Q1. シリコンとフッ素、性能差は具体的にどれくらい?
- Q2. フッ素の方が高いのに、なぜトータルで安くなる?
- Q3. 屋根もフッ素塗料にした方が良い?
- Q4. ラジカル制御塗料はシリコンとフッ素のどっち?
- Q5. 「無機塗料」も検討すべき?
- まとめ|住む期間と塗り替え回数で総合判断
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まず結論|長く住むならフッ素、短中期ならシリコン
最初に結論からお伝えします。
名古屋の30坪住宅で外壁塗装を行った場合の 30年間のトータルコスト を試算すると、こうなります。
| 塗料 | 30年間の塗装回数 | 30年間のトータルコスト | 1年あたりコスト |
|---|---|---|---|
| シリコン塗料 | 3回 | 約270万円 | 約9.0万円 |
| フッ素塗料 | 2回 | 約240万円 | 約8.0万円 |
→ 30年スパンで見ると、フッ素の方が約30万円お得 になります。
ただし、これは「30年同じ家に住む」前提の話。15年以内に売却や建て替え を考えている場合は、シリコンの方が無駄がありません。
このあたりの「住む期間」と「塗料選び」の関係を、これから詳しく解説していきます。
シリコン塗料とは?名古屋で最も選ばれている主流塗料
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、現在 外壁塗装で最も使われている主流の塗料 です。価格と性能のバランスが良く、名古屋エリアでも全体の60〜70%がシリコン塗料を選んでいます。
| 項目 | シリコン塗料の特性 |
|---|---|
| 耐用年数 | 10〜13年 |
| 単価 | ㎡あたり2,200〜3,000円 |
| 30坪の費用相場 | 80〜100万円 |
| メリット | コスパが良い、色やツヤのバリエーションが豊富 |
| デメリット | フッ素より耐久性が劣る、塗り替え頻度が増える |
シリコン塗料の代表的な商品
| メーカー | 商品名 | グレード感 |
|---|---|---|
| 関西ペイント | アレスダイナミックTOP | ハイグレード |
| 日本ペイント | パーフェクトトップ | ラジカル制御型 |
| エスケー化研 | プレミアムシリコン | 高耐久 |
| 日本ペイント | オーデフレッシュSi100Ⅲ | 標準グレード |
「シリコン塗料」と一言でいっても、グレードや単価には幅があります。見積書を見る時は、必ず メーカー名と商品名 を確認するのが鉄則です。
こんな方にシリコン塗料がおすすめ
- 初回の塗り替えで、まずはコスパ重視で行きたい
- 15年以内に建て替えや売却の可能性がある
- 色や艶のバリエーションを重視したい
- 初期費用を抑えたい
フッ素塗料とは?「次の塗り替えはまだ先でいい」を実現する高耐久塗料
フッ素塗料の特徴
フッ素塗料は、もともとは橋梁や高層ビルなど 大型建築物で使われていた高耐久塗料 です。一般住宅にも普及してきており、「塗り替え回数をなるべく減らしたい」というお客様に選ばれています。
| 項目 | フッ素塗料の特性 |
|---|---|
| 耐用年数 | 15〜20年 |
| 単価 | ㎡あたり3,500〜4,500円 |
| 30坪の費用相場 | 110〜140万円 |
| メリット | 耐久性が高い、汚れにくい、塗り替え回数が減る |
| デメリット | 初期費用が高い、色のバリエーションがやや少ない |
フッ素塗料の代表的な商品
| メーカー | 商品名 | グレード感 |
|---|---|---|
| 関西ペイント | アレスダイナミックMUKI | 最高グレード |
| エスケー化研 | クリーンマイルドフッソ | 標準フッ素 |
| 日本ペイント | ファインフッソ | 高耐久 |
| アステックペイント | スーパーシャネツサーモF | 遮熱フッ素 |
こんな方にフッ素塗料がおすすめ
- 今後30年以上、その家に住む予定
- すでに1回塗り替え経験あり、次は長持ちさせたい
- 塗り替えの手間を減らしたい
- 高所や手の届きにくい場所(3階建てなど)で塗り替えにくい
【本題】30年間のトータルコストを実額試算
ここからが今回の記事の本題です。
名古屋の30坪住宅で、シリコン塗料とフッ素塗料を選んだ場合、30年間でいくら違うのか を実際に試算してみます。
試算の前提条件
- 延床面積: 30坪(塗装面積約120㎡)
- 工事内容: 外壁塗装のみ(屋根なし)
- 塗装回数: 3回塗り
- 1回あたりの工事費(シリコン): 90万円
- 1回あたりの工事費(フッ素): 120万円
- 耐用年数: シリコン12年 / フッ素18年
(※実際の費用は外壁の状態や業者により変動します。あくまでモデルケースとしてご覧下さい)
シリコン塗料を選んだ場合の30年シミュレーション
| 経過年数 | 工事内容 | 費用 | 累計コスト |
|---|---|---|---|
| 0年目 | 1回目 塗装(シリコン) | 90万円 | 90万円 |
| 12年目 | 2回目 塗装(シリコン) | 95万円 | 185万円 |
| 24年目 | 3回目 塗装(シリコン) | 100万円 | 285万円 |
| 30年目 | (まだ次の塗り替えまで余裕あり) | – | 285万円 |
(※物価上昇を考慮して、2回目以降は5万円ずつ加算)
フッ素塗料を選んだ場合の30年シミュレーション
| 経過年数 | 工事内容 | 費用 | 累計コスト |
|---|---|---|---|
| 0年目 | 1回目 塗装(フッ素) | 120万円 | 120万円 |
| 18年目 | 2回目 塗装(フッ素) | 130万円 | 250万円 |
| 30年目 | (まだ次の塗り替えまで余裕あり) | – | 250万円 |
30年間のトータルコスト比較
| 塗料 | 塗装回数 | 30年間トータル | シリコンとの差額 |
|---|---|---|---|
| シリコン | 3回 | 285万円 | – |
| フッ素 | 2回 | 250万円 | -35万円(フッ素の方がお得) |
→ 30年スパンで見ると、フッ素の方が 約35万円お得 という結果になりました。
なぜフッ素の方がトータルで安くなるのか?
理由はシンプルで、塗り替え回数が1回減るから です。
外壁塗装の費用のうち、塗料代は実は全体の20%程度しか占めません。残りの80%は足場代・人件費・諸経費など、塗料の種類に関係なくかかる固定費なんですね。
つまり、塗装回数が1回減ると、塗料代以外の80%の費用も1回分浮く事になります。これが、30年スパンで見るとフッ素の方が安くなる仕組みです。
外壁塗装の費用の内訳について詳しく知りたい方は、名古屋の外壁塗装の相場はいくら?坪数別の費用と見積もりで損しない7つのコツでも解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
ただし「住む期間」によって正解は変わる
ここで重要なポイント。先ほどの試算は「30年同じ家に住み続ける」前提でした。
実際には、
- 「子供が独立したら売却するつもり」
- 「あと20年したら建て替えを考えている」
- 「老人ホームに入る予定」
など、家を手放すタイミングがある程度見えているお客様も多いです。
そういう場合は、フッ素の高耐久性を活かしきれない ので、シリコンの方が経済的に正解になる事があります。
ケース別の損益分岐点
| 住む期間 | 推奨塗料 | 理由 |
|---|---|---|
| 〜12年 | シリコン | 1回で十分。フッ素は耐久性を活かしきれず損 |
| 12〜18年 | シリコン or フッ素(検討) | ほぼ同じコスト。建物の状態で判断 |
| 18〜24年 | フッ素 | フッ素1回 vs シリコン2回で、フッ素の方が安い |
| 24年以上 | フッ素 | 塗り替え回数を確実に減らせる |
名古屋エリアでよくあるパターン別の推奨
ケース1: 40代の方が築15年で初めての塗り替え
– まだ30〜50年は住む可能性が高い
– → フッ素 がおすすめ。長期で見れば確実にお得
ケース2: 60代の方が築20年で2回目の塗り替え
– あと20〜30年住む可能性
– → フッ素 がおすすめ。次の塗り替えを最後の塗り替えにできる
ケース3: 30代の方が築10年で初めての塗り替え(将来的に売却の可能性あり)
– 売却タイミングが読めない
– → シリコン がおすすめ。柔軟に動ける
ケース4: 70代の方が築25年で3回目の塗り替え
– あと10〜15年住む見込み
– → シリコン がおすすめ。フッ素の耐久性は不要
名古屋の気候を考慮した塗料選びのポイント
名古屋エリアは、夏の酷暑と冬の冷え込み、梅雨時の湿気が特徴的な気候です。塗料にとっては結構厳しい環境なので、塗料選びにも気候要因を考慮するのが大事です。
名古屋の気候が塗料に与える影響
| 気候要因 | 塗料への影響 | 対策 |
|---|---|---|
| 夏の強い紫外線 | 塗膜の劣化を早める | 耐紫外線性の高い塗料を選ぶ |
| 夏の高温(40℃近く) | 塗膜が膨張・収縮 | 弾性のある塗料を選ぶ |
| 梅雨の湿気 | 塗膜の密着不良 | 防カビ・防藻性のある塗料 |
| 冬の冷え込み | 塗膜の硬化・ひび割れ | 耐候性の高い塗料 |
名古屋でおすすめなのは「ラジカル制御シリコン」と「フッ素」
これらの気候要因を考慮すると、名古屋エリアでおすすめなのは:
- ラジカル制御シリコン(コスパ重視派): 紫外線に強く、シリコンより1〜2年長持ち
- フッ素塗料(耐久性重視派): 紫外線・湿気・温度変化すべてに強い
逆に、価格だけで選んだアクリル塗料やウレタン塗料は、名古屋の厳しい気候には少し不安があります。耐用年数が短いだけでなく、想定より早く劣化する事もあるので、避けた方が無難です。
判断フローチャート|あなたの家にはどちらが合う?
ここまでの内容をまとめて、判断フローチャートにしました。ご自宅の状況に当てはめてみて下さい。
【Q1】今の家に、あと何年住む予定ですか?
├─ 15年以内 → シリコンへ進む
├─ 15〜25年 → Q2へ
└─ 25年以上 → フッ素へ進む
【Q2】今までに何回塗り替えていますか?
├─ 0〜1回 → フッ素検討(まだ長く住む可能性)
└─ 2回以上 → シリコンへ進む
【Q3】3階建てや手の届きにくい場所がありますか?
├─ ある → フッ素検討(塗り替えにくい場所は耐久性重視)
└─ ない → 元の選択肢で判断
簡易診断: 3つの質問でチェック
以下の3つに「YES」が2つ以上当てはまる方は フッ素 がおすすめ:
- □ あと20年以上、その家に住む予定
- □ 塗り替えの手間を減らしたい
- □ 「長期で見て安い方」を重視する
逆に「YES」が1つ以下なら シリコン がコスパ的にベストです。
賢い塗料選びの3つのコツ
最後に、塗料選びで失敗しないためのコツを3つお伝えします。
コツ1: 「メーカー名+商品名」で見積もりを取る
「シリコン塗料」「フッ素塗料」という大雑把な表記ではなく、必ず メーカー名と商品名 が書かれた見積もりをもらいましょう。
例:
– ○ 「日本ペイント パーフェクトトップ(ラジカル制御シリコン)」
– × 「シリコン塗料」のみ
同じ「シリコン塗料」でも、商品によって耐用年数や単価が違います。見積もり比較のためにも、塗料の特定は必須です。
見積書の見方については、別記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧下さい。
コツ2: 塗料メーカーの「保証期間」を確認
塗料メーカーが設定している保証期間は、その塗料の信頼性を示す指標になります。
- シリコン塗料: メーカー保証 5〜7年が一般的
- フッ素塗料: メーカー保証 10〜15年が一般的
施工する塗装店の保証とは別に、塗料メーカーの保証も確認すると、より安心です。
コツ3: 「両方の見積もりを取って比較」する
迷ったら、シリコンとフッ素の両方で見積もりを取るのが正解です。
実際の金額を見比べると、
- 「この差額なら、長期的にフッ素がお得だな」
- 「思ったより差額が大きい。シリコンで十分かも」
など、判断材料が明確になります。良心的な塗装店なら、両パターンの見積もりを快く出してくれます。
このあたりは、地元密着の小林塗装でも対応していますので、お気軽にご相談下さい。
よくある質問(FAQ)
Q1. シリコンとフッ素、性能差は具体的にどれくらい?
A. 耐用年数で約1.5倍の差があります。シリコンが10〜13年なのに対し、フッ素は15〜20年。30年スパンで見ると、塗り替え回数が1回少なくなります。
Q2. フッ素の方が高いのに、なぜトータルで安くなる?
A. 塗装工事の費用のうち、塗料代は全体の20%程度しか占めません。残り80%は足場代・人件費など固定費。塗装回数が1回減るとこの80%も1回分浮くので、トータルで安くなります。
Q3. 屋根もフッ素塗料にした方が良い?
A. 屋根は外壁より過酷な環境(直射日光・雨)なので、フッ素や無機塗料がおすすめです。外壁シリコン・屋根フッ素という組み合わせも一般的です。
Q4. ラジカル制御塗料はシリコンとフッ素のどっち?
A. シリコン塗料の進化系で、シリコンとフッ素の中間グレードに位置します。耐用年数12〜15年、単価2,500〜3,500円が目安。名古屋エリアではコスパが良くておすすめです。
Q5. 「無機塗料」も検討すべき?
A. 無機塗料は耐用年数20〜25年と最高クラスですが、初期費用が高め(30坪で130〜160万円)。30年以上住む予定で、初期費用を出せる方には選択肢になります。
まとめ|住む期間と塗り替え回数で総合判断
シリコン塗料とフッ素塗料の選び方を整理すると、
シリコン塗料を選ぶべき方
– 15年以内に売却・建て替えの可能性がある
– 初期費用を抑えたい
– 色やツヤのバリエーションを重視
フッ素塗料を選ぶべき方
– 30年以上その家に住む予定
– 塗り替え回数を減らしたい
– 長期でトータルコストを抑えたい
– 3階建てや手の届きにくい場所がある
名古屋の気候を考えると、コスパ重視派は ラジカル制御シリコン、耐久性重視派は フッ素塗料 が最有力候補になります。
迷った時は、シリコンとフッ素の両方で見積もりを取って、実際の差額を見ながら判断するのが一番確実です。地元の塗装店なら、両パターンの見積もりを出してくれる事がほとんどなので、ぜひ活用してみて下さい。
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