屋根塗装の施工手順
正しい屋根塗装の施工手順と流れを画像を交えながら、名古屋の塗装店小林塗装が分かりやすくお伝えします。
なぜ、正しい屋根塗装の施工手順を理解する必要があるかと言いますと、
塗装業者の中には、手抜き工事をする業者や塗装工事の知識や施工技術が低い業者も多くいるので、屋根塗装についての知識が全くないと施工業者の手抜き工事や不具合に全く気が付かず、高い費用を払ってしまう事があるからです。
ですから、お客様自身である程度、屋根塗装の知識を持つ必要があります。
屋根塗装は、正しい専門知識と確かな施工技術を持った職人が施工する事によって、はじめて見栄えが良く長持ちする屋根塗装になります。
1 屋根 高圧洗浄作業

屋根塗装の施工手順は、まず初めに外壁の表面に付着・堆積している汚れ(ホコリ・カビ・藻等)や屋根の経年劣化で生じたチョーキングの白い粉をきれいに洗い流す必要があります。
高圧洗浄機の12~15Mpa(1c㎡当たり120~150kgの圧力)と780ⅼ/hの総水量で汚れを丁寧に時間をかけて洗い流します。
高圧洗浄は、屋根のみではなく、屋根の笠木・唐草などもしっかり洗います。
高圧洗浄を行った後は、屋根材をしっかりと乾燥させて、後の屋根補修や屋根の塗り替え作業に支障が無い様にします。
2 屋根 下地調整作業

既存の屋根塗装部分に通常の高圧洗浄では除去しきれない様な、脆弱な塗膜(膨れ・剥がれ)・錆び・油汚れがある場合は、皮スキ・ディスクサンダー・溶剤(各種シンナー)を使い、しっかり下地調整作業を行います。
屋根の塗り替えにおける下地調整作業とは、既存の脆弱な旧塗膜や錆びを取り除き、塗装に適したきれいな塗装下地にする事を言います。下地調整作業のでき具合が、屋根塗装の仕上がり感や耐久性に大きな影響を与えます。
なお、周辺環境によって、高圧洗浄ができなかった場合には、特にしっかり下地調整作業する必要があります。なお、以前の塗り替え塗膜が屋根材の接合部分に詰まっている場合は、毛細管現象による漏水する恐れがある為、カッターナイフやスクレイパー等で詰まった塗膜をきれいに取り除く必要があります。
3 屋根補修工事

屋根材に生じたヘアクラック、クラック、経年劣化したジョイントシーリング部分‥といった屋根の不具合を屋根用フィラー、シーリング材などを使ってしっかり屋根の下地補修します。
板金笠木の浮きは、ステンレスの皿ビスで締めて補修します。
セメント系屋根材の欠損は、エポキシ系接着剤で接着補修したり、エポキシ樹脂モルタルなどを使用して形成補修をします。
なお、屋根材や笠木などの欠損や腐食が激しい場合は、屋根材の一部を交換する必要があります。
4 屋根塗装 下塗り

外壁塗装を行う前には、マスカー・ビニル・ガムテープ・マスキングテープ(耐溶剤性・耐熱性に優れたテープ)等を用いて、外壁塗装しない部分に塗料が飛散・付着・潜りこまない様、見切縁から1.5~2ミリ程、幅を持たせ、しっかりとテープを抑え、手際よく養生作業をします。
また、塗装するのに障害となるものは、養生を行う際に取り外して保管します。
実は、養生作業こそ、建築塗装職人の腕の見せ所でもあります。
特に養生テープの見切り部分が塗装仕上げのラインになるので、塗装する前にキチンと見切り部分の養生が行われている事で、塗装作業の施工効率や仕上がり感もよりキレイになります。
また、養生作業は仕上がった塗装面を汚れや傷から守る目的でも行います。
5 屋根塗装 下塗り

各種、屋根の既存塗膜や劣化状態に適した、下塗り材(エポキシ系シーラー、カラーベスト用サフエーサー、カチオン系シーラー、エポキシさび止め等)を適切に選定し1~2回塗料の含みや吐き出しに優れたマルチフィラメントタイプのローラーや刷毛を使って下塗りします。下塗りする際には、先に塗りづらい細かい部分を刷毛で先に塗ってから、広い部分を塗って行きます。
屋根の下塗り作業が、その後の中塗り・上塗りの作業性・屋根塗装の仕上がり感を大きく左右するので、しっかり丁寧に作業します。
(屋根用サフエーサーやエポキシさび止めを下塗りする場合は、塗料の粘度(希釈量)に気を付けて、ローラーマークや塗り跡が出ない様に注意して塗装する必要があります。)シーラーを下塗りに使う場合は、屋根材の表面が「濡れ肌感」になる程度まで、シーラーを浸透させる様、たっぷり塗る必要があります。
6 屋根塗装 縁切り部材(タスペーサー)挿入

カラーベストやコロニアル屋根の下塗り材が完了した後、毛細管現象による漏水や屋根材の腐食を防ぐため、縁切り部材を屋根材の隙間に挿入します。
屋根塗装後にカッターナイフで縁切り作業を行う事を比べると、縁切り部材のタスペーサーを使用した方が、 確実で早くキレイに縁切りを行う事ができます。
ちなみにタスペーサーは、カラーベスト屋根の両端15センチに入れる「ダブル工法」を小林塗装では推奨しています。
7 屋根塗装 上塗り

屋根の仕上げ塗装に適した耐候性・耐汚染性などに優れたシリコン系塗料・ラジカル制御塗料・フッ素系塗料・外壁遮熱塗料等、各種上塗り塗料を2~3回外壁材の形状や塗料の種類に合わせ、マイクロファイバーローラー、マルチフィラメントローラーやナイロン刷毛を用いて丁寧に2~3回上塗りします。
屋根の仕上げ塗装する際には、ローラーを早く転がすのではなく、適度の速さで転がす必要があります。また塗り継ぎ部分、隅の部分は、色むらやカスレが生じやすいので、順序良く塗装面をしっかり確認しながら塗装します。
屋根塗装の際には、流れ、ピンホール、ローラーマーク等に注意して塗装する必要があります。上塗り塗料は、外壁下塗り塗料や塗装下地を紫外線、風雨、カビ、藻‥から守る効果を持っています。
屋根の美観もこの上塗り作業で決まるので、とても重要な作業と言えます。
8 養生はがし・清掃

屋根塗装の完了後は、マスカー、マスキングテープ等の養生材を手早く撤去します。塗装を施工した周囲が汚れている場合は、溶剤・ウェス等を使用してしっかりと掃除をします。
塗料による汚れの場合、塗料が溶剤に溶けるので、塗料を拭き取るキレイなウェスで塗装汚れを掃除します。
また、養生材のクズや飛散した細かい塗料カスは、最後にしっかり掃き掃除を行い、キレイにします。
9 手直し・タッチアップ

屋根塗装全体の仕上がり確認をします。
屋根の見切り部分、入り隅部分、唐草部分との取り合い、凹凸が激しい屋根材‥といった塗装のカスレ生じやすい部分をよく確認しながら、ナイロン筆やミニローラーを使って緻密なタッチアップ補修します。
10 屋根塗装の完成

屋根塗装の完成です。
屋根塗装に必要な一つ一つの作業工程をしっかりと丁寧に施工する事で、仕上がり感の良い高品質な屋根塗装になります。
小林塗装からひと言
名古屋の塗装店小林塗装では、屋根の種類、特徴、劣化状態を十分把握した上で、最適な屋根用塗料や屋根の塗り替え方法をご提案させて頂いています。
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