外壁用塗料の種類について
現在、日本国内では、数多くの塗料メーカーから数千種類にも及ぶ、大変数多くの外壁塗料が販売されています。
当然、外壁塗料の品質や機能にも一長一短があり、耐久性の優れた塗料、耐汚染性に優れた塗料、防水性がある塗料、遮熱効果がある塗料、湿気を逃がす塗料、カビや藻に強い塗料、販売価格が安い塗料‥様々な外壁塗料があります。
外壁塗料は、塗装する地域・下地・用途・建物の将来を考慮し、適切な下塗り塗料と組み合わせ選定する事によって、初めて塗料の性能を十分に発揮する事ができます。
ですから、塗料の選定が外壁塗装工事の成否に大きく関わってきます。
そんな、外壁塗料の主な種類と品質や機能を分かりやすく、名古屋で外壁塗装を手掛けている小林塗装がお教えします。
代表的な外壁用塗料とは?
現在、外壁塗装に使用される塗料の種類は、大きく7種類に分ける事ができます。
「アクリル塗料」、「ウレタン塗料」、「シリコン塗料」、「ラジカル制御(ハルス系)塗料」、「フッ素塗料」、「無機塗料(無機複合有機塗料)」、「光触媒塗装」が挙げられます。
これらの塗料は、溶剤の種類によって、水で溶かす「水性塗料」と、シンナーで溶かす「溶剤タイプ」の2種類に分ける事ができます。
また、溶剤型塗料には、溶解力の強い、アクリル・ウレタン・フッ素などの専用シンナーで希釈する「強溶型塗料」と、シンナーの溶解力が低く、臭いがマイルドな「弱溶剤型塗料」の2種類に分類する事ができます。
従来は、強溶剤型塗料が外壁用塗料でよく使われていましたが、有機溶剤中毒になる恐れや環境負荷が大きいため、現在では、環境負荷の少ない水性系塗料と汎用性に優れた弱溶剤タイプ塗料が外壁塗装で主に使われています。
更に外壁塗装に使われる水性塗料と溶剤塗料は、共に「1液型」と「2液型」に分ける事ができます。
「1液型塗料」は、読んだ字の通り、塗料のフタを開ければ、そのまま使う事ができる塗料です。
「2液型塗料」は、塗装する前に主剤と硬化剤の2つを規定量で配合して使う塗料です。
塗料の基本性能は、2液型塗料のほうが優れていますが、施工性が良く、硬化不良‥と言った施工トラブルも無く、安定した性能を発揮するのは、1液型の塗料と言えます。
なお、外壁塗装工事は、現在の状態、周辺環境、求められる性能によって、うまく外壁塗料を使い分ける必要があります。
一般的には、塗料の耐久性によって「アクリル→ウレタン→シリコン→ラジカル制御(ハルス系)→フッ素→光触媒→無機」と言った外壁塗料のグレードがあります。
現在では、アクリル塗料やウレタン塗料は、塗り替え工事ではあまり使われなくなっており、品質と価格のバランスが最も良いシリコン塗料が最も人気があります。
よく使われる外壁用塗料について
現在、外壁塗り替えに使われる塗料には、どのような種類があるのでしょうか?
この項では、主な外壁塗料の種類と特徴を紹介します。
外壁塗料は、樹脂、添加剤、顔料などで構成されており、塗料に含まれる成分の違いや樹脂や顔料の配合量などによって、塗料の耐久性、機能、仕上がりの風合い、塗料の価格などが違ってきます。
外壁用シリコン塗料
シリコン塗料は、現在流通している塗料の中で、普及している外壁用塗料と言えます。
外壁用シリコン塗料には、水性・弱溶剤・溶剤タイプの3種類があり、各種、主材のみで塗装できる1液型のシリコン塗料と硬化剤と混ぜて使用する2液型タイプのシリコン塗料がに分ける事ができます。
現在、一般住宅の塗り替え工事では、水性や弱溶剤タイプのシリコン塗料が頻繁に使用されています。
シリコン樹脂の大きな特徴としては、特に耐候性・耐汚染性・耐薬品性優れている点です。また、外壁用シリコン塗料には、防カビ・防藻材剤が添加されているので、カビや藻などの汚染物質を抑制する事ができます。
ただし、一口にシリコン樹脂塗料と言いましても、種類が大変多いので、その塗料の品質には「松・竹・梅」(1缶8,500円で買えるものから1缶25,000円以上のものまで、価格帯が広いです。)があって、シリコン塗料の性能に大きな違いがあるので、シリコン塗料を選ぶ際には、注意が必要です。
一般的にシリコン塗料の期待耐用年数は、10~13年前後と言えます。
名古屋市近郊の外壁塗り替え工事で使われている代表的な外壁用シリコン系塗料は、エスケー化研の「セラミシリコン」、「水性セラタイトsi」日本ペイントの「オーデフレッシュSi100 Ⅲ」、「水性シリコンセラUV」、キクスイの「水系ファインコートシリコン」、関西ペイント「コスモシリコン」、「セラMシリコンⅢ」等があります。
- シリコン塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
防カビ
防藻
経済性
- シリコン塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様にシリコン塗料をおすすめします
- 外壁塗装の施工実績が多いものを選びたいお客様
- 耐久性と価格のバランスを重視したいお客様
- 光沢の良い仕上げの外壁塗装をお求めのお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
外壁用ラジカル制御塗料
外壁用ラジカル制御塗料とは、ハルスハイブリッド系塗料とも呼ばれ、耐紫外線効果のある「ハルス」(光安定剤=紫外線エネルギーによって生じる有害なラジカル(過激分子)・活性酸素等を不活性化させ、安定させる事で、紫外線による塗膜の劣化を防ぐ効果を持つ)やラジカルに高い抵抗力を持つ「高酸化チタン」が塗料に含まれている従来のシリコングレードを超える非常にすぐれた耐久性を持つ外壁仕上げ用塗料の事で、これから普及していくと考えられる外壁塗料の一つです。
ラジカル制御塗料は、耐紫外線・耐汚染性に優れており、水性・弱溶剤・溶剤タイプの3種類があります。
一般住宅の外壁塗装では、水性タイプや弱溶剤タイプのラジカル制御塗料が使われています。
外壁塗り替えに使われるラジカル制御塗料の材料価格は、従来のシリコン塗料とほとんど変わらないので、大変お値打ちな外壁用塗料と言えます。
外壁用ラジカル制御塗料の期待耐用年数は、15年前後です。
名古屋市小林塗装がおすすめするラジカル制御塗料(ハルスハイブリッド塗料)は、日本ペイント「パーフェクトトップ、ファインパーフェクトトップ」、トウペの「ハイウェザーDC」、関西ペイント「ダイナミックトップ」などがあります。
- ラジカル制御塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
耐UV
防カビ
防藻
経済性
高光沢
艶消し
- ラジカル制御塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様にラジカル制御塗料をおすすめします
- 最新の外壁塗料を選びたいお客様
- 耐久性と価格のバランスを重視したいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
外壁用水性ハイグレードシリコン塗料
外壁塗装に使われるハイグレードシリコン塗料とは、従来のアクリルシリコン系塗料にラジカル制御技術(ハルス)ラジカルに高い抵抗力を持つ「高酸化チタン」、「紫外線吸収技術」などを組み合わせて作られた次世代型の外壁用ハイブリッドシリコン塗料の事です。
従来のシリコン塗料にラジカル制御技術を取り入れる事で、シリコン塗料の寿命を限りなくフッ素塗料に近づける事に成功した外壁塗料といえます。
また、従来のシリコン塗料以上に超親水化技術が改良され、耐汚染性が大きく向上しています。
仕上がりは、最新のレオロジーコントロールによる肉持ち感が良い、高級感ある塗装仕上げにする事ができます。
また、ハイグレードシリコン塗料は、つや有り仕上げだけでなく、落ち着いた艶消し仕上げもオススメの塗料です。
塗料の価格も、従来のシリコン塗料とほとんど変わらないので、ラジカル制御塗料と同様に大変お値打ちな外壁塗料と言えます。
こういった理由から、現在名古屋の外壁塗装店小林塗装が最もおススメする外壁塗り替え塗料の一つです。
ラジカル制御技術を取り入れた代表的な次世代型シリコン塗料には、エスケー化研の「プレミアムシリコン」、キクスイ「ロイヤルシリコン」、ロックペイント「ハイパービルロックセラ」などがあります。
- ハイグレードシリコン塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
耐UV
防カビ
防藻
経済性
高光沢
艶消し
- ハイグレードシリコン塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様に次世代型シリコン塗料をおすすめします
- 最新の外壁塗料を選びたいお客様
- 上品な艶消し仕上げの外壁塗装をお求めのお客様 (特にオススメ!!)
- 耐久性と価格のバランスを重視したいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
フッ素塗料
フッ素塗料は、現在における外装用塗料の王様と言えます。外装用塗料の中でも抜群の耐久性を持っているので、少々外壁塗装の費用が高くなったとしても、できるだけ長く外壁を持たせたいというお客様におススメの外壁塗料です。
一般的にフッ素樹脂塗料は、ポリウレタン樹脂+溶剤+炭素+フッ素‥の結合体に炭化水素等を入れる事によって作られています。
また、フッ素樹脂塗料の耐久性につきましては、汎用アクリル系塗料の約3~4倍程度あり、抜群の耐久性を持った長寿命の塗料で、塗り替え改修の間隔が大幅に延びる為、維持費用(メンテナンスコスト)の低減が図れます。
また、耐熱・耐寒性、耐薬品性・耐蝕性、非粘着性、低摩耗性、電気特性、不燃性などの物性を兼ね備えています。
フッ素の原料は、ホタル石(主成分フッ化カルシウム=CaF2)という天然石で、ホタル石に硫酸をかける事でフッ素になります。
フッ素樹脂の歴史は、1938年にアメリカのデュポン社のR.J.プランケット博士によってフッ化カルシウムを原料としたものを発見された事からフッ素樹脂が開発されました。
フッ素樹脂が日本国内に初めて紹介されたのは、第二次世界大戦後の1950年になります。
フッ素樹脂製品としては、鍋やフライパンのテフロン加工や歯磨き粉が有名です。
現在、外壁塗装に使われるフッ素塗料は、2フッ化・3フッ化・4フッ化、水性・弱溶剤・強溶剤、1液型・2液型など色々な種類があります。共に期待耐用年数は、15年~20年程度です。
現在では、フッ素塗料の中でも、塩素が含まれず、特に耐久性が優れた弱溶剤タイプの4化フッ素塗料が外壁塗装で人気があります。
愛知県名古屋市近郊で外壁塗り替えで使われるフッ素塗料は、エスケー化研の「クリーンマイルドフッソ」、「水性セラタイトF」、日本ペイントの「ファイン4Fセラミックシリーズ」等です。
名古屋の塗装店小林塗装では、後発商品の4化フッ素樹脂塗料に位置する菊水化学「キクスイ SPパワーフッ素」、ロックペイント「サンフロンUV」、KFケミカル「セミフロンマイルド」などもおすすめです。
- フッ素塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
耐UV
防カビ
防藻
高光沢
可とう性
- フッ素塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様にフッ素塗料をおすすめします。
- 施工価格は高くても、寿命の長い外壁塗装をお求めのお客様
- 最高級の外壁塗料で塗り替えたいお客様
- 足場仮設工事の費用を抑えたいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
無機有機複合塗料(ナノ塗料、無機塗料)
外壁の塗装工事に使われる無機有機複合塗料(ナノ塗料、無機塗料とも呼ばれます。)とは、従来からあるケイ酸質系塗料を超高分子化させ、更に二酸化チタン、二酸化ジルコニウムなどを加えた無機ポリマーを主成分とし、さらに外壁塗料として適度な柔軟性を持たせるためにポリウレタン、エポキシ樹脂‥と言った有機物質とハイブリッドさせてある次世代タイプの外壁塗料です。
無機有機複合塗料は、従来からある外装用フッ素樹脂塗料よりもさらに優れた超耐候性を誇ると共に、超低汚染性・難燃性を兼ね備えています。
このような理由から、紫外線や酸性雨から長期にわたって保護し、建物の資産価値を高める事ができます。
外壁塗装に使われる無機有機複合塗料(無機系塗料)は、水性・弱溶剤・強溶剤、1液型・2液型に分類する事ができ、共に期待耐用年数は大変長く、20年~25年以上と言われています。
無機有機複合塗料は、外壁塗料としての基本性能は大変優れていますが、まだ各塗料製造メーカーによって、品質や価格にばらつきがあるので、事前によく確認する必要があります。
代表的な無為有機複合塗料(無機超高分子塗料)は、水谷ペイントの「ナノコンポジットF」、キクスイの「ナノペイント」、ダイフレックスの「ダイヤスーパーナノセラン」等があります。
- 無機有機複合塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
耐UV
防カビ
防藻
難燃性
エコ
高光沢
艶消し
- 無機有機複合塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様に無機有機複合塗料をおすすめします。
- 施工価格は高くても、寿命の長い外壁塗装をお求めのお客様
- 最新の最高級の塗料で塗り替えたいお客様
- 不燃性・クラック追従性など多機能な外壁塗料で塗り替えたいお客様
- 足場仮設工事の費用を抑えたいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
光触媒塗料
光触媒塗料とは、酸化チタンが光(紫外線)にあたると活性酸素を生成する事で、活性酸素が強力な酸化力で有機化合物を分解し、水と炭酸ガスに変える効果と光が当たると酸化チタン表面が水と良くなじむ超親水性(水玉にならない)という2つの特性を塗料に取り入れたのが光触媒塗料です。
外壁に光触媒塗料を塗装した場合、紫外線によって塗膜表面に付着する汚れ(有機化合物)を分解し、超親水化された塗膜は、雨が降る事によって、汚れと塗膜の間に水が入り込み、汚れを洗い流す事ができます。
なお光触媒塗料は、タイル製品の専門メーカーTOTOが世界で初めて開発に成功した「ハイドロテクト技術」によって「光触媒塗料」が開発されました。
代表的な光触媒塗料には、TOTO「外壁用 ハイドロテクトカラーコートECO-EX」、ピアレックステクノロジーズ 「ピュアコートANプラス」などがあります。
- 光触媒塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
空気浄化
防カビ
防藻
難燃性
エコ
- 光触媒塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様に光触媒塗料をおすすめします。
- 価格は高くても、セルフクリーニング機能で美観が長持ちする外壁塗装をお求めのお客様
- 最高級の塗料で塗り替えたいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
- 空気清浄機能によるエコを期待するお客様
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、数多くの外壁用塗料の中でも、施工実績の多い塗料で、ウレタン架橋による安定した品質を持つ塗料といえます。
外壁塗装に使われるウレタン塗料を大分類すると、ポリウレタン塗料とアクリルウレタン塗料に分ける事ができ、最近では、ウレタン塗料と言えば、アクリルウレタン塗料の事を指します。
また、ウレタン系塗料は、水性・弱溶剤・強溶剤、1液型・2液型に分類する事ができます。現在では、弱溶剤タイプのウレタン塗料が、外装の付帯部分等の塗り替え工事でよく使用されます。
ウレタン塗料は、他の塗料よりも汎用性に優れており、外壁塗装以外にも鉄部や木部等‥、様々な部分に塗装が可能で、クラック追従性・耐薬品性等に優れているのが大きな特徴です。
現在ウレタン塗料は、アクリル塗料と同様にお手頃な価格で購入する事ができます。
外装用のウレタン塗料の期待耐用年数は、8~12年位です。
愛知県名古屋市近郊で見掛ける外装用ウレタン塗料は、エスケー化研の「クリーンマイルドウレタンシリーズ」、関西ペイントの「セラMレタン」、日本ペイントの「ファインウレタンシリーズ」、スズカファイン「1液ワイドウレタン」等があります。
- ウレタン塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
防カビ
防藻
経済性
- ウレタン塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様にウレタン塗料をおすすめします。
- 低価格で、なおかつ性能のバランスの取れた塗料で外壁塗装を行いたいお客様
- 施工実績が多い塗料で塗り替えたいお客様
- 光沢のある外壁に仕上げたいお客様
改修用土壁調塗材・石材調塗材
改修用土壁調塗材は、古くなった土壁風の壁面を素材感を生かした改修用土壁調塗材を塗る事で、外壁を蘇らせ、個性的な表情を美しく見せる事のできます。また、シリコンハルス複合化技術による高耐候・親水性塗膜がいつまでもキレイな壁面を保ち、大切な建物の資産価値を向上させます。
塗り替え用土壁調塗料の期待耐用年数は、8~10年位です。
愛知県名古屋市近郊で見掛ける塗り替え用土壁調塗料は、エスケー化研の「アートフレッシュ」、日本ペイントの「インディアートフレッシュ」、キクスイ「グラダナフレッシュ」アイカの「ジョリパットフレッシュ」等があります。
石材調塗材とは、石材調の多彩な模様をローラーや吹付で表現した重厚感ある豪華な仕上げが可能な塗材です。
塗り替え用土壁調塗料の期待耐用年数は、10~15年位です。
愛知県名古屋市近郊で見掛ける石材調塗料は、エスケー化研の「セラミスマイル」、日本ペイントの「ニッペ ジキトーンセラアートSi」、キクスイ「スキンコート」等があります。
- 土壁・石材塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
防カビ
防藻
高級感
素材感
可とう性
- 土壁・石材塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
新築
リフォーム
こんなお客様に土壁・石材塗料をおすすめします。
- 自然な風合いを持たせた外壁塗装工事を行いたいお客様
- 石材調の高級感あるイメージを持たせたいお客様
- 長期的な修繕コストを抑えたいお客様
外壁用遮熱塗料(シリコン樹脂・フッ素樹脂など)
外壁用遮熱塗料とは、赤外線を効率的に反射し、外壁の表面温度上昇を抑える効果のある塗料の事を言います。
遮熱塗料を外壁に塗装する事で屋根の表面温度や室内の温度上昇を抑えるので、省エネにも躯体劣化抑止にも役立ちます。
外壁用遮熱塗料は、屋根ほどの大きな省エネ効果は望めませんが、壁面の表面温度の上昇の抑制効果があるため、ヒートアイランド現象対策には、大変有効な塗料と言えます。
外壁用遮熱塗料には、水性・弱溶剤の2タイプがあり、遮熱塗料の主成分樹脂には、シリコン、フッ素、無機等があります。
外壁用シリコンの期待耐用年数は、シリコン樹脂の含有量、シロキサン架橋状態、塗料メーカー、周辺環境によって違いますが、約12~15年位かと言えます。
外壁用遮熱フッ素塗料の期待耐用年数は、やはりフッ素塗料のフッ素樹脂の含有量や塗料メーカー、周辺環境によって違いますが、約10年~15年程度と言えます。
愛知県名古屋市近郊で見掛ける外壁用遮熱フッ素塗料は、日本ペイントの「サーモアイウォール4F」、エスケー化研の「クールテクトF」等があります。
外壁用遮熱シリコン塗料は、日本ペイントの「サーモアイウォールsi」、エスケー化研の「クールテクトsi」ロックペイントの「シャネツロック外壁用」等があります。
外壁遮熱塗料の省エネ効果
材質 | 断熱材の有無 | 省エネ効果 | ヒートアイランド対策 |
---|---|---|---|
コンクリート | 有り | △ | 〇 |
無し | 〇 | 〇 | |
金属 | 有り | △ | 〇 |
無し | ◎ | 〇 | |
スレート | 無し | 〇 | 〇 |
外壁用遮熱塗料の効果は、壁面の方位によっても大きく変わってきます
- 遮熱塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
耐UV
防カビ
防藻
遮熱
エコ
高光沢
- 遮熱塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様に外壁遮熱塗料をおすすめします。
- ヒートアイランド現象の緩和に意識があるお客様
- 室内の気温を少しでも下げたいお客様
- 夏場の電気代を下げたいお客様
アクリル塗料
外壁アクリル塗料は、数多くの外壁用塗料の中でも、アクリル系塗料は、透明性に優れているので、素材そのものの色をくっきり見せる効果があり、独特のツヤ感と滑らかさを持つので、仕上がり感に優れます。また、コンクリートのアルカリ性に強く、高温でも変色しにくい性質を持っていおり、施工性にも優れています。
また、現在アクリル塗料は、最もお手頃な価格で購入する事ができる外壁塗料です。
外装用のアクリル塗料の期待耐用年数は5~6年位で、外壁アクリル塗料の主な用途としてはマンションなど、新築の外壁塗装の際に使われます。
耐候性の低いアクリル塗料を使用する理由は、建物が完成した後にも発生するモルタルの収縮クラックを見越しているからです。
しかし、アクリル塗料は、屋外の環境での耐候性が良くないので、メンテナンスである塗り替え用塗料として使われる事はほとんどありません。
ですから、外壁用アクリル系塗料はテナント・事務所等、こまめなメンテナンスを検討しているお客様に適していると言えます。
愛知県名古屋市近郊で見掛ける外装用アクリル塗料は、エスケー化研の「プリ―ズコート」、スズカファインの「EMエナメル」、ロックペイントの「ユニロックハイグロス」等があります。
- アクリル塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
防カビ
防藻
経済性
- アクリル塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様にアクリル塗料をおすすめします。
- とにかく低価格で外壁塗装を行いたいお客様
- きれいな色で塗り替えたいお客様
- 定期的な塗り替えを検討しているお客様
外壁用単層弾性塗料(アクリルゴム系塗料)
単層弾性塗料とは、防水型薄付け仕上げ塗材(アクリルゴム系塗料)の事を言います。塗料が粘度高いゴム質の塗料を厚塗りする事によって、外壁部分の防水性・ひび割れ追従性・透湿性等の機能を持たせたマルチな塗料です。
従来の単層弾性塗料は、塗装後、汚れが付き易かったのですが、現在ではアクリル系単層弾性塗料が改良され、防カビ、 防藻、耐汚染性を付与させた、セラミック配合・アクリルシリコン配合型の単層弾性系塗料が主に使われています。
但し、クラック追従性(塗膜の伸び率)・防水性等は、複層弾性塗材(外壁用防水材)に比べると劣ります。
単層弾性塗料は、モルタル壁面の塗り替えにおススメできます。
単層弾性塗料の適用素地は、コンクリート、モルタル等です。
単層弾性塗料の期待耐用年数は、7~8年程度です。(セラミック配合・アクリルシリコンタイプは、8~10年程度)
アクリルシリコンタイプの単層弾性塗料は、耐候性1種である日本ペイント「DANシリコンセラ」をおススメしています。
アクリル単層弾性系塗料は、アクリルシリコン系の単層弾性塗料が主に使用される為、現在あまり使用されていません。
愛知県名古屋市近郊でたまに見掛ける単層弾性塗料は、エスケー化研のニュートップレスクリーン・ロックペイントの弾性ビニロックスーパー等があります。
愛知県名古屋市近郊の外壁塗り替え工事で見掛けるアクリルシリコン系単層弾性塗料は、エスケー化研の「セラミクリーン」、関西ペイントの「シリコンテックス」、スズカファインの「セラビューレ」、日本ペイント「DANシリコンセラ」等があります。
- 単層弾性塗料が持つ機能
-
耐汚染性
高耐侯性
クラック追従性
防カビ
防藻
透湿性
- 単層弾性塗料の用途
-
住宅
マンション
テナント
工場・倉庫
ビル
新築
リフォーム
こんなお客様に単層弾性塗料をおすすめします。
- モルタル外壁の防水性を高めたいお客様
- ひび割れに強い外壁塗装を行いたいお客様
- 外壁の模様を変えたいお客様
外壁用塗料の耐用年数・価格帯
外壁用アクリル塗料
- 期待耐用年数
- 5~7年
- 平均価格帯
- 1缶 5,500~7,000円(標準色)
外壁用ウレタン塗料
- 期待耐用年数
- 8~10年
- 平均価格帯
- 1缶 8,500~12,000円(標準色)
外壁用シリコン塗料
- 期待耐用年数
- 12~15年
- 平均価格帯
- 1缶 9,500~14,000円(標準色)
外壁用ラジカル制御(ハルス)塗料
- 期待耐用年数
- 13~15年
- 平均価格帯
- 1缶 15,000~27,000円(標準色)
外壁用フッ素塗料
- 期待耐用年数
- 15~20年
- 平均価格帯
- 1缶 39,000~50,000円(標準色)
外壁用無機有機複合塗料
- 期待耐用年数
- 20~25年
- 平均価格帯
- 1缶 45,000~75,000円(標準色)
外壁用塗料の耐用年数・価格帯まとめ
外壁用フッ素塗料は、安価な外壁用アクリル塗料と較べると、かなり高価な塗料ですが、塗装の耐久年数をとると、フッ素の方がコストパフォーマンス的に優れている事に言えます。
外壁用塗料に必要な機能とは?
先に紹介した外壁用塗料には、外壁の美観を作るだけではなく、外壁を紫外線や赤外線、風雨、排気ガス、塩分、カビ、湿気、錆‥といった過酷な条件下から建物を保護するための様々な機能を持っています。
そんな、外壁用塗料が持っている代表的な機能をいくつか紹介します。
耐候性
外壁は、いつも紫外線、赤外線、風雨、黄砂、排気ガス等にいつも曝されているので、それらに対して抵抗する機能である耐候性は、外壁用塗料に必須の機能と言えます。
耐汚染性
外壁用塗料に求められる耐汚染性とは、外壁に付着堆積する粉塵等といった汚れに対する抵抗力の事を言います。
汚れの付着堆積は、外壁の美観を低下させるだけではなく、外壁塗装が劣化する原因を誘発させる為、耐候性と同様、耐汚染性は必須の機能と言えます。
耐水性・防水性
外壁は、雨や雪に曝されるので、水を吸ったり、水によって変質したりしない、水に対して抵抗力である耐水性や防水性は、外壁用塗料に必須の機能と言えます。
防カビ性・防藻性
窯業系の外壁材、砂ホコリが堆積した金属外壁材に発生するに発生するカビや藻は、外壁全体の美観を損なうだけでなく、塗装や屋根材の劣化原因となる為、外壁用塗料には、防カビ・防藻剤を付与させる必要があります。
防錆性
防錆性とは、金属の錆が広がるのを防ぐ性質、あるいは金属を錆びにくくする性質の事を言います。金属系外壁材の塗装には必須の機能と言えます。
遮熱性
遮熱性とは、赤外線を効率的に反射し、外壁材の表面温度上昇を抑える効果の事を言います。
外壁塗料の選び方とは? まとめ
外壁用塗料には、シリコン樹脂、フッ素樹脂‥の樹脂による違いはもちろんですが、水性タイプ、弱溶剤タイプ、強溶剤タイプ、機能性、添加剤などの違いによって、多くの外壁用塗料があります。
ですから、一言でこの屋根塗料が良くて、この外壁塗料は良くないと簡単に言える訳でありません。
なぜなら、外壁塗装の塗り替えを行う建物の建築年数や立地条件、劣化状況や屋根素材等から判断できる建物の状況や、お客様のご要望、予算、今回どのようにメンテナンスして、今後何年住み続けるか等といった事を十分検討したうえで、外壁塗料を選ぶ事が重要だからです。
名古屋の小林塗装では、いつも外壁の状態とお客様のご要望にあった最適な塗料を選び、提案する事を心掛けています。