名古屋市周辺で屋根塗装の塗り替え工事を検討しているお客様から実際に頂いた「カラーベスト、コロニアル、乾式洋瓦、セメント瓦、トタン屋根‥」といった屋根材や屋根用塗料、屋根塗り替えの施工手順や施工内容に関する質問や疑問に分かりやすくお答えします。
お客様の屋根塗装に関する「どうして?」に塗装工事のプロがわかりやすくお答え致します。
各ページに記載されている事以外でも、ご不明な点がございましたら、小さな事でもお気軽にご質問、お問い合わせ下さい。
屋根塗装 よくある質問
- 屋根の塗装って外壁と一緒に塗装した方が安くなるって、本当ですか?
はい、本当です。
ですから、屋根塗装と一緒に外壁も塗装をした方が絶対にオトクかと思います。
その理由は、屋根塗装をする時も、外壁塗装をする時も、必ず足場工事の費用が掛かる為です。
したがって、屋根と外壁を別々の時期で塗装をするという事は、足場代が2倍掛かってしまうという訳です。足場代は一般的な30坪の住宅では、14万円~20万円前後の費用が掛かります。
後、工事の規模が大きくなるので、施工単価も若干ですが、部分的な塗り替えよりも安くなる傾向があります。
お客様がもし、屋根塗装だけを検討しているのでしたら、外壁塗装も一緒に塗装した方が費用が安るかと思います。
- コロニアル(カラーベスト)屋根を塗り替える塗料は、水性塗料と溶剤塗料のどっちが良いのですか?
コロニアル(カラーベスト)屋根を塗装する前に適切な下地調整(高圧洗浄・ケレン等)とシーラーやサフェサーによる下塗り工程が、しっかり行われていれば、現在では水性塗料と溶剤系塗料の性能にそこまで大きな差はありません。
ただし、水性塗料は、臭気も少なく施工時に周囲環境へ与える影響も少ないですが、冬場で気温が低い時期や雨天が続く時期には、工程管理が難しくなる為、溶剤系塗料の方が取り扱いやすい場合があります。
また、屋根材の素地劣化が激しい場合は、オール水性塗料での屋根塗装は、塗装後に不具合が生じやすく、溶剤型エポキシシーラー等で下塗りする必要があります。
こういった理由から、コロニアル(カラーベスト)屋根用塗料を選ぶ基準としては、屋根材の現況、季節や天候等、施工環境の影響、材料コストを十分考慮する必要があります。
- 屋根の塗り替えでも、外壁塗装の様に下地調整や下地補修は必要ですか?
はい、外壁塗装と同様に必要です。
いつも特に厳しい気象条件下に曝されている屋根面は、紫外線や風雨等によって、屋根材の表層が徐々に脆く弱くなっていきます。
それに伴って屋根材に藻・コケの発生や粉塵の堆積などが生じます。
ですから、屋根の塗り替え工事の際には、これら塗料の阻害物質を取り除く為、塗装前に屋根材の研磨や高圧洗浄を行い、クラック部分や破損した部分は、シーリング材を充填したり、屋根材を交換したりして適切な補修を行う必要があります。
- カラーベスト屋根は塗装をすれば、防水になりますか?
一概には言えませんが、カラーベスト屋根材の保護をするのが塗装工事の目的なので、塗料単体で防水効果があるかと言いましたら、防水効果はありません。
なぜなら、カラーベスト屋根は、板金笠木、屋根材、防水シート、下地材によって一体とした防水効果が作られているからです。
すごく極端な話にはなりますが、防水紙を保護しているのが屋根材です。従って、防水紙が破れたりしない限りは、雨漏りする事はありません。
しかし、防水紙にカラーベストを下地材(コンパネ板)に釘打ちしている為、防水紙を保護している屋根材が劣化・破損するとその部分から雨漏りする場合もあります。ですから、屋根材の経年劣化を、塗装で保護するという観点で塗装すると考え方がベターではないのでしょうか?
- 屋根だけの塗装工事の場合、足場は必要ですか
陸屋根の場合、足場無しで施工できる場合もありますが、基本的には足場を組んで塗装します。
(作業者の墜落災害、塗料ミストや高圧洗浄水の飛散トラブルの原因になる為です。)
- 釉薬瓦の屋根も塗装する事はできますか?
はい、釉薬瓦でも塗装する事はできます。
最近では、釉薬瓦専用の塗料(オリエンタル塗料のトウキマイルド等)で塗装する事ができます。
- 日本瓦の屋根も塗装する事はできますか?
はい、日本瓦でも塗装できます。
日本瓦専用の塗料(大同塗料のハイルーフマイルドいぶし、オリエンタル塗料のいぶしコート等)で、塗装する事ができます。
- カラーベスト屋根の塗り替えに適した季節はいつですか?
屋根は、基本的に雨が降ると屋根の塗装工事はできません。
ですから、梅雨や秋雨の時期には、屋根塗装工事は避けた方が良いかもしれません。
- カラーベスト屋根の塗り替えの際、シーラーは、どのくらい塗ればいいのですか?
カラーベスト屋根塗装の下地調整で、高圧洗浄を行い、汚れやカビ・コケなどの塗装の不具合となる不純物を取り除いた屋根材は、屋根材の表面がサラサラになってしまう事があります。
そういった場合、屋根にシーラーを1回塗っただけでは、シーラーがカラーベストに完全に吸い込まれてしまい、屋根材の表層にシーラーが全く残りません。
そのような状態のカラーベストに上塗りをしても、上塗り塗料を密着させるシーラー層が薄く塗装した後、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
ですから、下塗りのシーラーは、カラーベスト屋根の表層が濡れた感じになるまで、何度もしっかり塗装する事が大切です。
- カラーベスト、コロニアル屋根の塗り替えで行う「縁切り作業」ってなんですか?
縁切り作業とは、カラーベスト屋根やコロニアル屋根を塗料を塗った事で塞がってしまった貼り重ね部分の隙間を確保する為の作業の事を言います。
当店では、カラーベスト屋根やコロニアル屋根塗装の際にはポリカーボネート製縁切り部材の「タスペーサー」を使用して、屋根材の隙間を確保して毛細管現象による漏水を防ぎます。